新国立競技場の予算超過の犯人とは
新国立競技場の建設に伴う巨額の経費に、予算が追いつかないとして建設計画自体が白紙撤回された新国立競技場問題。この予算超過の問題の原因は一体どこにあるのか。
責任は、デザインにある、JSCと理事長にある、文部科学大臣にある、などと各方面で見解がばらばらで何が真の原因なのかを突き止められていないのが現状です。
■新国立競技場とは何か
2020年に行なわれる東京オリンピック・東京パラリンピックのメイン会場として、国立霞ヶ丘陸上競技場の全面建替工事によって建設される予定の競技場のこと。
あれが原因だ、これが犯人だと指摘されている中で、新国立競技場の予算超過の原因として、現在各方面から疑いの目を向けられているところがあるようです。
新国立競技場の予算の食い違いの問題
では新国立競技場問題の予算超過の原因はどこにあるのか。新国立競技場の総工費としての見積もりでは、2520億円という巨額な見積もりとなっています。当然世論は、この巨額な見積もりに対して痛烈に批判。
これに対して建築家のザハ・ハディド氏は
「建設費の高騰はデザインが理由ではない」
というように語っており、そもそもがザハ氏サイドでは当初の建築費予算以下の1300億円と見積もっていたようです。
日本最大手の設計事務所である日建設計の建築費の見積もりで、1700~1800億円がかかるという一方がJSCに入っていたようですが、規模を縮小できる箇所を考慮すれば、1300億円程度で済む事もわかっているようです。
それに対して、13年8月に日建設計・梓設計・日本設計・アラップ設計共同体(JV)が出した最初の見積総額は3520億円。当初予算の1300億円とあまりにもかけ離れた数字。何故こういうことがおきるのでしょうか。
そして、新国立競技場のアーチ製造を担当することで知られる新日鉄住金は、東京スカイツリーの建造を担当していたことで知られており、建築費が相場より高かったという噂がある。これには国土交通省や建設関係者からも少々疑いの目が。
新国立競技場の予算超過の犯人
つまりは総合建設業(ゼネコン)の予算の見積もりがずれているということになりますが、これは建設に携わるゼネコン側が採用する工法によって大きく変わってくるようなのです。
というのも、専門家によれば、PC工法(事前に部品を工場で組み立て現場で組み立てる低コストな工法)を採用すれば見積もり予算の大幅減額が見込めると語っています。
ただ公共事業などにおいても、PC工法じゃ儲からないゼネコンは、何かしらの理由をつけてPC工法を避けようとします。ここに新国立競技場の予算が超過する原因があるのではないのでしょうか。
このPC工法を採用するにしても、予算内で建設を行なってくれる建設業者を探すなんてことはできなかったのか。なによりも監督官庁である文部科学省がそのまま行政を続行したのが気がかりでならない。
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